【保ビ研レポート】

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 このレポートでは「60代になったら自分の相続について、考え始めて欲しい」という話法例をご紹介しています。
 

●誰にでも必要な相続対策

 私は、「60代になったら、自分の相続のことを考え始めてください」と、よく言っています。そうしますと、多くの方から「60代から相続なんてまだ早いよ。まだ死んだ時のことなんか考えたくないね」…などと言われるか、「相続なんて自分には関係ないね。財産なんてろくにないから、相続税なんか全然心配ないよ」…などと言われます。

 そうおっしゃる気持ちはよく分かりますし、この仕事をする前は私も全く同じように思っていました。…でも、この仕事をして、いろいろな事例を見聞きし、知識や情報を教えられた今は、つくづく「やっぱり、全ての人に、自分の相続のことを、60代になったぐらいから、考え始めて欲しい」と思うのです。「具体的な相続対策をして欲しい」とか「相続対策が必要です」ということではなくて、「考え始めて欲しい」と思うのです。

 私も教えられて始めて知ったのですが、実は、相続対策は、もちろん財産をたくさんお持ちの方には必要なことなのですが、「財産といえるのは家(マンション)だけだよ」と言う方も、「賃貸だから財産なんてないよ」と言う方でも、相続対策は必要なんです。


●「争族防止(回避)対策」が一番大切

 一般的に、相続対策と言いますと、大きく分けて次の3つがあります。

(1)節税対策
 「相続対策」という言葉を聞いて、一番思い浮かびやすいのが、この「節税対策」だと思います。これは相続税の額を減らす対策で、相続税がかかるほどの財産をお持ちの方には有効な対策ですが、相続税がかからない人には必要のない対策です。

(2)納税資金対策
 そして次に、「納税資金対策」で、相続税は原則、現金での納税となりますので、財産が多くても現金がなければ納税の時点で困ります。ですから、納税用の現金を準備する対策です。これも(1)同様、相続税がかかる人には必要ですが、かからない人には必要のない対策です。

(3)争族防止(回避)対策
 そしてもうひとつ大切なのが、「親族が争う」という字を充てて「争族(そうぞく)」と書く、だれがどのくらい財産をもらうかで「もめる」ことを防ぐ、または回避する対策ということで「争族防止(回避)対策」です。これは、(1)と(2)とは違い、誰にでも必要な対策だと言われています。少しでも残すものがあって、それを引き継ぐ人が2人以上いた場合は、必要になる可能性がある対策になります。

 (1)と(2)は財産がたくさんある人に必要で、(3)は財産がたくさんある人にも、財産がそれほどない人にも必要だと言われていますが、私は、この(3)の「争族防止(回避)対策」こそ大切だと思っています。

 「(3)がしっかりできていれば、(1)と(2)は多少対策に失敗してもどうにかなる」と思っています。少々財産が減ってしまったとしても、子や孫の心に、親の愛情を、思いやりの心を、暖かい思い出といった、かけがえのない財産を残したと思えるからです。
 逆に、(1)と(2)が上手くいっても、(3)が上手くいかなければ、「相続対策が成功した」とは、言えないのではないかと思うからです。


●これからの相続の方が大きな問題になる

 実はひと昔前、ひと昔というのは1つ前の相続の頃、今の親のその親が亡くなった頃は、それほど相続対策は問題がなかったのではと思います。今の相続、これからの争族の方が大きな問題になりやすいのでは…、と強く感じています。

 その理由は、
 1つは、土地の値段が上がって急に資産家になってしまった人も多いことです。
 昔も資産家や事業家はいたと思いますが、代々の資産家や事業家の家には、脈々と受け継がれている家訓やしきたりなどがあり、相続対策もなされていたと思います。また、一代で財を成したような事業家は、税金対策にも強く、相続対策にも辣腕を振るったことでしょう。いずれにせよ、そういう人たちは相続問題が起こらないような知識や情報を持ち、また、周囲にもそのような人たちが集まっているのだと思います。
 けれど、自分の意志とは関係ない所で、ある日突然、急に資産家になってしまったような場合は事情が違います。それまではほとんど価値のなかったような土地が、都市化などによって急に土地の値段が何倍にも上がってしまった場合などは、急に資産家になってしまったわけですから、知識や情報も少なく、また準備などがなかなかできていないのだと思います。
 バブル期よりは、土地の値段もずいぶん下がりましたが、それでも、一世代前の相続の時よりはやはり高くなっている所が多いと思います。田舎の田畑だった土地が、近くに道路ができ、宅地になれば土地の値段は急騰しますから。

 また、他の理由としては、人の意識が変わったことも大きいと思います。
 ひと昔前までは、長男が家を継ぐ「家長相続」が一般的で、他の子供たちは相続放棄などをしたものでした。けれど今は、長男であっても家業を継がず、同居もせず、他の地で世帯を持っているケースも多く、「家」という意識自体が薄れて来ているのかもしれません。逆に「子供は平等」という意識は浸透してきました。法律上では子供には平等の権利がありますので、「当然の権利として…」という意識も強くなって来たようです。

 そして、もう一つ理由があると思います。私はこれも大きな理由だと思うのですが、親が相続の問題を、身をもって経験していないことが問題なのだと思います。先ほど言いました2つの理由で、自分の親の相続の時には大きな問題にならなかったので、自分の時のことも深刻に考えられなくて、「何とかなるだろう」「わが家に限って、もめないだろう」「残った者が、うまくやってくれるだろう」などと考えてしまうのだと思います。
 でも、時代は大きく変わっています。相続は、財産を受け継ぐ子供の側にとっても、一生のうちの、大きな、大きな問題なのです。
 相続問題で、一番問題なのは、「先送り、先送りにして、手遅れになってしまうこと」です。人はどうしても、年をとると思考力も判断力も、決断力も実行力も鈍ります。若いときにはサッサと片付けられていたようなことが、だんだん面倒になり、後回し後回しにしてしまいます。その結果、「あんなに判断力も決断力もあって、行動力もあった人なのに、最後の一番大事なことには、何も手を打っていってくれなかった。おかげで残った家族は、大変な思いをしました」という話は、よく聞く話です。


●「相続対策って、一体何?」



結局、「相続対策って、一体何なのだろう?」と考えますと、私は、自分の「死」という、人生のフィナーレでもあり、最も尊厳ある出来事を、自分の満足いく形にしていくこと、残された家族の心に、死してなお「支え」になるような姿を残すこと…ではないかと思います。間違っても、残された家族の庭に『不幸の種を蒔く』ようなことにはならないようにすること、だと思います。

 私は、人は60代になったら、または、現役を引退したら、自分の相続に対して考え始めるべきだと思っています。「まだまだ早い」とお感じになる方が多いと思いますが、「だから、良い」のだと思います。自分の死が、現実のこととして生々しく感じるようになる前の方が、冷静に前向きに考えられるのだと思います。
 気力も体力も頭も冴えわたっていて、エネルギーがみなぎる時に、「考え始めて欲しい!」と、心から思うのです。

 相続対策を考え始める上で大切なことは、まず、必要な知識や情報を得ることだと思います。相続対策も、その人の状況によって、その人の考え方によって、どんな対策が良いのかは違います。多くの知識や情報を得て、多くの人の考え方を聞き、自分が考える自分の人生のフィナーレを飾ること、これは誰にも必要なことでもあり、またそれができれば素晴らしいことではないかと、私は思うのです。

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 ご紹介したのは「トーク例」ですから、ご自由に組み立て直してお使い下さい。


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2008.12.17 | トーク力をつける | トラックバック(0) | コメント(-) |

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